AppSheet関数は、アプリを構築する上で極めて重要な要素です。
この機能を利用して、データを構成し、個別のレポートやイラストを作成できます。
また、さまざまなデータを客観的に分析し、適切な結果を迅速に得られます。
本投稿では、AppSheet関数をカテゴリー毎に分類し、関数の全体像と活用方法を紹介します。
大きな概念を理解し、AppSheetのツールを正しく読み解き、適切に活用するために、ぜひご一読ください。
AppSheet関数とは
AppSheet関数は、AppSheetプラットフォームで利用可能な関数で、データの操作や計算を行うために使用されます。
ExcelやGoogle Sheetsで使われる関数に似ており、AppSheetのデータモデルや式言語に組み込まれています。数値やテキストの処理や、日付や時刻の変換、条件分岐、集計など、様々な処理が可能です。
例えば、SUM関数を使えば、データソースの列の合計を計算できます。IF関数を使えば、条件に応じて別の処理ができます。また、FILTER関数を使えば、指定した条件に基づいてデータをフィルタリングすることができます。
AppSheet関数を使うメリット
AppSheet関数は、データ処理を自動化し、正確かつ効率的な処理を行える有用な機能です。
以下の代表的なメリットがあります。
◉ データ処理の自動化
AppSheet関数を使うと、手動でデータを操作する必要がなくなります。
関数は自動的に処理を行い、更新されるため、時間や手間を省くことができます。
◉ 正確なデータ処理
AppSheet関数は、人の手による処理よりも正確で、ミスを防ぐことができます。
また、関数の処理結果は自動的に更新されるため、常に最新のデータが得られます。
◉ 簡単に使える
AppSheet関数は、ExcelやGoogle Sheetsで使われる関数に似ており、初心者でも簡単に理解ができます。
また、AppSheetの公式サイトには、関数の一覧や使用方法が記載されているため、使い方を学ぶことができます。
これらのメリットにより、AppSheet関数は、アプリ作成の効率化や正確性の向上に役立つ重要な機能であると言えます。
AppSheet関数のYes/No関数、Math関数、Text関数、Time関数について知る
◉ Yes/No関数
Yes/No関数は、TrueまたはFalseの値を返す関数です。
Yes/No関数は、データを比較するために使用され、フィルタリング式やIF関数の条件式などで使用されます。
例:IF([Age] <18、 “未成年”、 “成年”)
上記の式では、[Age]が18未満の場合には “未成年” の文字列が表示されますが、18以上の場合には “成年” の文字列が表示されます。
◉ Math関数
Math関数は、数値を扱うための関数です。
Math関数には、加算、減算、乗算、除算などの演算が含まれています。
例:[Price] + [Tax]
上記の式では、[Price]と[Tax]の値を加算して、その結果を返します。
◉ Text関数
Text関数は、テキストを操作するための関数です。
Text関数には、文字列の結合、文字列の切り取り、文字列の変換などが含まれています。
例:LEFT([Name]、2)
上記の式では、[Name]の文字列の最初の2文字を返します。
◉ Time関数
Time関数は、日付と時間を扱うための関数です。
Time関数には、現在の日付や時間を取得する関数、日付や時間を操作する関数、日付や時間の比較を行う関数などが含まれています。
例:DATEDIFF([OrderDate]、TODAY())
上記の式では、[OrderDate]と現在の日付(TODAY())の日数差を返します。
AppSheet関数のColumns関数 、Lists関数 、Deep Links関数、Other関数 について知る
◉ Columns関数
Columns関数は、スプレッドシートの列を参照するための関数です。
Columns関数には、列の数を数える関数、列の名前を取得する関数、列の値を取得する関数などが含まれています。
例:MAX([Price])
上記の式では、[Price]列の最大値を返します。
◉ Lists関数
Lists関数は、リスト(配列)を操作するための関数です。
Lists関数には、リストの要素を操作するための関数、リストを結合するための関数、リストのフィルタリングやソートを行うための関数などが含まれています。
例:SPLIT([Tags]、 “、”)
上記の式では、[Tags]の文字列を “、”で分割して、リスト(配列)として返します。
◉ Deep Links関数
Deep Links関数は、外部アプリケーションへのリンクを生成するための関数です。
例えば、メールアプリ、マップアプリ、カレンダーアプリなどがあります。Deep Links関数は、これらのアプリケーションにデータを送信するために使用されます。
例:LINKTOROW([OrderID]、 “Orders”、 “OrderID”)
上記の式では、[OrderID]列の値を含むOrdersテーブルの特定の行へのリンクを生成します。これにより、ユーザーはOrdersテーブルの該当する行に簡単にアクセスできます。
◉ Other関数
Other関数には、その他の関数が含まれています。
例えば、アプリの設定や動作をカスタマイズするための関数、リレーションシップを作成するための関数、ユーザーが入力した値を検証するための関数などが含まれています。
例:ISBLANK([OrderDate])
上記の式では、[OrderDate]列が空白かどうかを判断します。列が空白の場合、TRUEを返します。そうでない場合、FALSEを返します。
(※アプリでの実際の使用シーンを確認したい場合は、こちらから確認できます。)
まとめ
本記事では、AppSheet関数について解説しました。
AppSheet関数は、ExcelやGoogle Sheetsの関数に似ており、データ処理や計算を自動化できます。また、正確性や効率性が高く、初心者でも簡単に使えるため、アプリ作成の効率化や正確性の向上に役立つ重要な機能であるとご理解いただけたかと思います。
AppSheetを活用して効率的にアプリ作成を行いたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。