【入門編】AppSheetとは?初心者でも使いやすいローコードプラットフォームの紹介

【入門編】AppSheetとは?初心者でも使いやすいローコードプラットフォームの紹介

AppSheetとは、プログラミング初心者の方でも簡単にアプリ開発を行うことができるプラットフォームです。

AppSheetを使うことで、シームレスなデータベース、簡単なプッシュ通知、モバイルアプリの自動更新などの機能を、コーディングを一切行わずに利用できます。

本記事では、AppSheetの詳細な特徴やメリットを解説し、AppSheetを使って何ができるのかを説明します。プログラミング初心者の方でも、AppSheetを使って簡単にアプリ開発を行えるようになるとともに、プログラマーとしてのスキルを磨くこともできます。

今回の記事を読んで、AppSheetを使っていろいろなことを行ってみてください。

AppSheetとは

AppSheetは、Google Cloudが提供するサービスの一つで、以下を実現させるツールとして開発されたプラットフォームです。

誰でも手軽にカスタムアプリを作成し、ビジネスプロセスを改善させる

AppSheetの特徴として、コーディングの知識がない人でも使いやすいように設計されています。
ExcelやGoogle Sheetsなどのスプレッドシートから、データを抽出してビジネスアプリを自動的に作成します。例えば、AppSheetで作成できるアプリには、顧客管理、在庫管理、時間割表と幅広いシーンで利用できます。

また、作成したアプリは、Googleドライブなどに保存されているファイルにアクセスして、その情報をモバイル端末で使用できます。オフラインでの使用にも対応しており、利用するビジネスユーザーにとって、大きなメリットです。

※AppSheetは無料で使用できますが、一定の制限があります。より多くの機能を利用したい場合はプレミアムプランにアップグレードしましょう。

Appsheetのロゴ画像

AppSheetの特徴

AppSheetは、様々な特徴がありますが、以下が代表的な特徴です。

◉ ノーコード/ローコードアプリ開

アプリケーションの開発には、コーディングの知識は必要ありません。また、特定のアプリケーションに対応したテンプレートも用意されています。このため、アプリケーションの作成はよりシンプルなプロセスとなり、コーディングの経験がない人でもアイデアを実現することができます。

豊富なアクセス先

Google Sheets、Dropbox、SQLデータベースと様々なクラウドベースのデータソースと連携することが可能です。作成されたアプリケーションは、iOS、Android、Webデバイスに対応しているため、ユーザーはどのデバイスやプラットフォームからでもアプリケーションを作成し、アクセスすることができます。

オプション性の高さ

フォーム、チャート、ビュー、ワークフロー、レポート機能を備えた多彩なオプションが用意されています。これらの機能は、組織が効率的にデータを収集、分析、視覚化、保存できるようにするために不可欠なものです。

AppSheetのメリット

AppSheetは、様々なメリットがありますが、以下が代表的なメリットです。

◉ 迅速かつ容易なアプリ開発

コーディングなしに、ユーザーフレンドリーなドラッグ&ドロップ式のインターフェース
により、アプリのさまざまな要素をすばやく簡単にセットアップできます。

◉ 使い慣れたツールでの入力や管理

ExcelやGoogle Sheetsなどの既存のデータソースを活用し、使い慣れたツールでデータの入力や管理ができるため、ユーザーはわかりやすく快適に情報管理ができます。

◉ ユーザー要望を的確に実現

基本的な基礎機能に加えて、フォーム、ビュー、レポートなどの要素をドラッグ&ドロップで組み合わせることで、ユーザーの要望を的確に実現できます。

AppSheetで出来ること or 出来ないこと

1/ 出来ること

AppSheetは、企業や個人、開発者によって利用シーンが多様ですが、企業内のビジネス効率化、内部コミュニケーション改善に利用できます。

例えば以下の使い方があります。

カスタムアプリ作成

ExcelやGoogle Sheetsなどのテーブルデータを元に、アプリを作成できます。

  • CRM(顧客管理システム)
    • 顧客情報、販売履歴、マーケティングキャンペーンを管理 
  • フィールドサービスアプリ
    • フィールドワーカーが仕事のステータス、予定、報告を管理
  • インベントリ管理アプリ
    • 商品の在庫、販売状況、費用を管理
Appsheetのテンプレート情報

オートメーション機能

手作業で行う特定のタスクやプロセスを自動化できます。

  • データフロー
    • データを自動的に他のアプリケーションに転送
  • トリガー
    • アプリケーション内のデータが変更されたときに、自動的にアクションを実行
  • 条件
    • 特定の条件が満たされた場合に、自動的にアクションを実行
Appsheetのオートメーション機能

他サービスとの連携

複数のアプリケーションからのデータ収集や統合で、より効率的なビジネス運用が実現できます。

  • Salesforceとの連携
    • AppSheetからSalesforceへのデータの追加、更新、削除のデータ管理
    • SalesforceからAppSheetへのデータの可視化(グラフやダッシュボード)
  • Slackとの連携
    • 特定のレコードが作成または更新されたときの自動通知
    • チャットボットと連携した特定のレコードの検索や操作
  • Shopifyとの連携
    • Shopifyデータの分析
    • AppSheet上での表形式の表示
Appsheetと連携できる他サービス

2/ 出来ないこと

AppSheetはある程度の複雑なアプリケーション開発や多機能なオートメーションには対応していません。また、一部のセキュリティ要件を満たさない場合もあります。

例えば以下のケースがあります。

複雑なデータベースの設計

複雑な関係や多対多関係のデータベース構造を持つアプリケーションの開発には向いていません。

高度なグラフィックスやアニメーション

高度なグラフィックスやアニメーションを実装するための機能には限られています。

特定のセキュリティ要件

一部のセキュリティ要件(例えば暗号化、認証、アクセス制御)を満たさない場合があります。

まとめ

AppSheetは、迅速かつ容易にアプリを開発するための優れたプラットフォームです。このプラットフォームは、アプリの作成と保守を支援するための優れた機能を提供しており、プログラミングの知識がない人でも簡単に作成できます。AppSheetを活用することで、美しく構造化されたアプリを素早く簡単に作成することができますので、アプリを作成するのであれば、AppSheetは最適な選択肢です。

本記事では、AppSheetの概要について説明をしましたが、実際にAppSheetを使用する方法がわからない方もいるかもしれません。そのため、次回以降ではAppSheetの使用方法について説明します。

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