設問
Universal Containers はグローバルに展開しており、ロール階層を用いてデータ可視性を制御しています。新年度にロール再編とアカウント所有者の再割り当てを行う予定です。
このとき、アーキテクトが考慮すべき2つの重要な観点は何でしょうか?
選択肢
A. Parking Lot Accountを使用してパフォーマンスを向上させます。
B. 複雑なロール階層を変更すると、高レベルの共有の再計算が発生する可能性があります。
C. 組織共有構成をプライベートに制限します。
D. アカウント レコードの所有権を大規模に置き換えると、データスキューが発生する可能性があります。
解答
B. 複雑なロール階層を変更すると、高レベルの共有の再計算が発生する可能性があります。
D. アカウント レコードの所有権を大規模に置き換えると、データスキューが発生する可能性があります。
解説
A. Parking Lot Accountを使用してパフォーマンスを向上させます。
不正解です。Parking Lot Accountは、アカウントの再割り当てで所有者を一時的に保持するために使用されることがありますが、パフォーマンス改善そのものに直接寄与するわけではありません。パフォーマンスを考慮するならむしろデータスキューの観点が重要です。
B. 複雑なロール階層を変更すると、高レベルの共有の再計算が発生する可能性があります。
正解です。ロール階層の変更は共有ルールやアクセス権の大規模な再計算(リビルド)を引き起こし、パフォーマンスに大きな影響を与える可能性があります。これは計画的に実施する必要があります。
C. 組織共有構成をプライベートに制限します。
不正解です。この施策自体は情報保護の観点では有効ですが、今回の「ロール再編」や「所有者変更」といった技術的作業に直接関係はありません。
D. アカウント レコードの所有権を大規模に置き換えると、データスキューが発生する可能性があります。
正解です。1人のユーザーに大量のレコード(10,000件以上など)を所有させると「所有者データスキュー」が発生し、パフォーマンス問題や共有再計算の負荷増加などの問題を招く可能性があります。ロールの下に多くの所有者が集まると「ロールデータスキュー」も起こり得ます。
第173問
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