設問
Universal Containers には、Job と Job Interview という 2 つのカスタムオブジェクトがあります。Job Interview オブジェクトには Job との参照関係があります。両方のオブジェクトは共有設定でプライベートに設定されます。
人事チームは、すべての Job と Job Interview レコードを所有します。彼らは Salesforce アーキテクトに、「面接官(ユーザーレコードの参照)が入力されたときに、その面接レコードを自動で共有したい」と依頼しました。面接官はどの部署の所属でも構いません。この要件を達成するには、アーキテクトはどのような方法を使用する必要がありますか?
選択肢
A. 採用面接を面接官ユーザーと共有するための Apex 管理共有コードを構築します。
B. 就職面接と面接官の間で基準に基づいた共有ルールを構築します。
C. 就職面接と面接官の間で標準的な共有ルールを構築します。
D. レコードの割り当てを面接官に通知するワークフロー電子メール通知を作成します。
解答
A. 採用面接を面接官ユーザーと共有するための Apex 管理共有コードを構築します。
解説
A. 採用面接を面接官ユーザーと共有するための Apex 管理共有コードを構築します。
正解です。Apex 管理共有(Apex Managed Sharing)は、共有先が動的に変化する状況に対応する唯一の方法です。面接官は部署に関係なく任意のユーザーであり、共有先が固定されていないため、共有ルールでは対応できません。この要件を満たすには、トリガーやバッチなどで JobInterviewShare レコードを作成し、個別の共有を実施する必要があります。
B. 就職面接と面接官の間で基準に基づいた共有ルールを構築します。
不正解です。基準に基づいた共有ルールでは、共有先をロールやパブリックグループなどの「静的なグループ」で指定します。本設問のように、入力された面接官(ユーザー)ごとにレコードを共有するような動的要件には対応できません。そのため、この方法では面接官に適切なアクセス権を付与することはできません。
C. 就職面接と面接官の間で標準的な共有ルールを構築します。
不正解です。標準の所有者ベース共有ルールも、共有対象がロールやグループであることを前提としています。また、Job Interview の所有者は人事チームに固定されており、面接官をレコード所有者に変更することも適しません。結果として、ユーザーごとの柔軟な共有は実現できません。
D. レコードの割り当てを面接官に通知するワークフロー電子メール通知を作成します。
不正解です。ワークフローによるメール通知は、単にレコードの存在を知らせるだけであり、アクセス権の変更は行われません。共有設定がプライベートのままでは、通知を受け取ったユーザーはレコードを参照することすらできません。セキュリティ要件(適切なアクセス制御)を満たすには不十分な手段です。
第113問
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