もう迷わない!認定アドミニストレーター試験を最短30日で取る手順書

もう迷わない!認定アドミニストレーター試験を最短30日で取る手順書

みなさん、こんにちは!
Salesforceエンジニアの森川です。
今回のテーマは、Salesforce 認定アドミニストレーター試験に 30 日で合格するロードマップです。短期集中で基礎を固め、合格まで駆け抜ける学習戦略を、筆者の実体験を交えながらわかりやすく解説します。

1. 認定アドミニストレーターとは

Salesforce認定アドミニストレーターは、Salesforceの基本的な管理・設定を行うための資格で、初心者が最初に取得することが推奨される資格です。Salesforceのユーザー管理、データのセキュリティ設定、レポート作成、ワークフローの自動化など、システムの運用に必要な知識を証明するものです。

この資格を取得すると、Salesforceの管理者としての基礎が身につき、企業のシステム運用や業務改善に貢献できるようになります。特に、Salesforceを活用する企業でのキャリアアップに役立つため、初心者にとって重要なステップとなります。

2. 受験を決めた理由

Salesforce案件に参画して 2 年、私は主にカスタムオブジェクトの設定業務を担当してきました。

仕事はやりがいがありましたが、一方で「標準オブジェクトに触れないままでは、汎用的な知識とスキルが身に付かないのでは?」という不安が膨らんでいったのも事実です。

標準機能を日常業務で使っていない今こそ、体系的に学び直す好機だと考え、まずは入口として Salesforce 認定アドミニストレーター資格の取得を決意しました。

3. 学習計画

平日は 「往復の通勤時間 2 時間+帰宅後 1 時間」 の計 3 時間を学習にあて、それを 30 日間継続しました。下記に、その 3 時間で実際に取り組んだ学習メニューをまとめています。

  1. 受験ガイドを精読
    • 出題分野・配点・制限時間など概要を把握する。
  2. Certification Days ウェビナー視聴とTrailhead基礎モジュールの実践
    • 権限セット・フローなど頻出トピックを講義と実機でイメージ定着。
  3. 本橋さんの YouTube 動画Qiita 資料を“辞書がわり”に反復閲覧・演習
    • 分からない概念が出るたびに動画/記事を検索→視聴・熟読。

ただ、振り返って痛感したのは、過去問演習を学習メニューに組み込むことです。

私は過去問をほとんど解かないまま本番に臨んだ結果、試験で出題される設問と自分が勉強してきた内容のギャップに戸惑い、1 問ごとの解答に時間を取られてしまいました。幸い合格できたものの、終始ヒヤヒヤしたのが正直なところです。本番形式の問題に慣れておくと、問われ方のクセやキーワードが掴めるため解答スピードが格段に上がります。

不合格リスクを下げる最も手堅い対策は、過去問を繰り返し解いて傾向を体に染み込ませること――これを強くおすすめします。

※解答解説も豊富な過去問を解きたい方はこちらをクリック

4. 試験当日の立ち回り

オンライン監督の通信トラブルやカメラ監視のストレスを避けるため、私はテストセンター(オフライン)を選びました。試験が始まると、最初の 10 問は見たことのない設問が続き、「これは落ちたかも」と青ざめます。それでも 11 問目以降は事前に学習した内容が並び、気持ちを立て直して解答できました。

ここで頼りになったのが “フラグ” 機能です。すぐに答えが浮かばない問題は迷わずフラグを立て、いったん全問を解答。残り時間でフラグ付きの設問だけに集中しました。初見の難問で焦らないためにも、この機能はぜひ覚えておいてください。

全回答を送信すると、合否はその場で即時表示されます。画面に 「合格」 の文字が現れた瞬間、思わずガッツポーズがでてしまいました。

5. 合格して得られたもの

認定アドミニストレーター試験の学習を通じて、取引先・商談など標準オブジェクトの親子関係、ロール階層と共有ルールによるアクセス制御、フローや承認プロセスを用いた業務自動化までを体系的に整理できました。その結果、「標準機能で対応できるか、それともカスタムが必要か」を判断できるようになり、要件整理が格段にスムーズになりました。

さらに、Salesforce の画面を開いた瞬間に「どの設定がどのレイアウトに反映されているか」「ここを変更すればユーザー画面がどう変わるか」といった因果関係を直感的に把握できるようにもなりました。

6. まとめ

いかがでしたでしょうか。

認定アドミニストレーター試験は、初心者が Salesforce の基礎を体系的に学び取る絶好の機会です。ここで身に付けた “共通言語” があれば、配属されたばかりのプロジェクトでも自信を持ってパフォーマンスを発揮できます。

忘れてはならないのは、資格取得がゴールではなくスタートであること。標準機能とカスタム開発の境界を正しく見極められるあなたは、組織にとって頼もしいSalesforce管理者になれるはずです。今日の一歩が、未来のプロジェクトであなたを輝かせます。ぜひ行動を起こし、合格の喜びとともに新しいキャリアを切り開いてください。

7. お問い合わせ

現在Salesforceを効果的に活用できていない企業様や、これからSalesforceの導入を検討している企業様で、設定や運用、保守に関するサポートが必要な場合は、ぜひお気軽にご相談くださいませ!

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