みなさん、こんにちは!
Salesforceエンジニアの森川です。
今回のテーマは、Salesforceの「データローダー」です。
データローダーの概要から、その重要性、そして設定方法まで、実践的な視点を交えて解説していきます。
データローダーとは?
- 1. 1. データローダーの定義
- 2. 2. データローダーの主要なメリット
- 3. 3. データローダーのやり方
- 3.1. 1. データローダーの設定
- 3.1.1. Javaをダウンロード
- 3.1.2. 設定をクリック
- 3.1.3. データローダーをクリック
- 3.1.4. リダイレクト
- 3.1.5. データローダーをダウンロード
- 3.1.6. installバッチファイルを起動
- 3.1.7. データローダーのバッチファイルを起動
- 3.1.8. 個人設定をクリック
- 3.1.9. 私のセキュリティトークンのリセットをクリック
- 3.1.10. ログイン
- 3.1.11. Importファイルを作成
- 3.1.12. 対象オブジェクトを選択
- 3.1.13. 参照関係項目を定義
- 3.1.14. Auto-Match Fields to Columnsをクリック
- 3.1.15. マッピング確認
- 3.1.16. ファイルの格納先を選択
- 3.2. 2.動作確認
- 3.1. 1. データローダーの設定
- 4. 4. まとめ
- 5. 5. お問い合わせ
1. データローダーの定義
データローダーは、Salesforceにおける大量データのインポート・エクスポートを効率的に行うためのツールです。最大500万件のデータを処理できるため、大規模なデータ移行や定期的なデータ更新に適しています。このツールはCSVファイルを利用して、Salesforceの標準オブジェクトやカスタムオブジェクトのデータを一括作成、更新、削除、復元、エクスポートする機能を備えています。特に、API(SOAPまたはBulk API)を利用して高速なデータ処理が可能な点が、データインポートウィザードとの大きな違いです。
2. データローダーの主要なメリット
最大500万件の大量データを高速処理できる
データローダーは、SalesforceのAPI(SOAP APIまたはBulk API)を活用し、最大500万件のデータを一括処理できます。これにより、大量のデータ移行や定期的なバッチ処理が必要な場面でも、高速特に、Bulk APIを利用すると非同期処理が可能となり、Salesforceのリソース負荷を抑えながら効率的にデータを処理できます。
データの一括インポート・エクスポートが可能
データの作成・更新・削除などの操作を一括で実行できるため、データ管理の柔軟性が向上します。 特にエクスポート機能を活用することで、Salesforce 内のデータを外部に出力し、分析やバックアップに活用しますすることも容易になります。
コマンドライン機能を活用した自動化が可能なデータ
ローダーはコマンドラインインターフェース(CLI)を準備しており、バッチ処理やスケジュール実行を自動化できます。これにより、毎日や定期的なデータ更新を自動設定、手動作業の負担を軽減できます。システム管理者や開発者にとって、運用の効率化に大きく貢献します。
3. データローダーのやり方
1. データローダーの設定
Javaをダウンロード
データローダーを使用するためにはJavaのインストールが必要です。
こちらからクリックしてください。
ダウンロードしたらインストールの対応をします。
インストールが完了したらSalesforce環境に戻ります。
設定をクリック
データローダーをクリック
クイック検索内にて「データローダー」を検索しクリックします。
その後ダウンロードボタンが表示されるのでそちらをクリックします。
リダイレクト
外部URLにリダイレクトしてください。
データローダーをダウンロード
installバッチファイルを起動
installバッチファイルを起動させます。
ダウンロード先やショートカットを作成するかなどいくつかの問いに回答します。
データローダーのバッチファイルを起動
起動できました。
個人設定をクリック
続いてデータローダーにログインするためにセキュリティトークンを発行します。
私のセキュリティトークンのリセットをクリック
セキュリティトークンのリセットを押すことでメールが届きます。
届きました。
ログイン
ユーザーネームとパスワード+セキュリティトークンを合わせたものを入力します。
※セキュリティトークンを入力しなくて済む方法はこちらをクリック。
Importファイルを作成
今回はリードオブジェクトに5レコードImportしてみます。
対象オブジェクトを選択
リードを選択し、Importファイルを選択します。
ファイルに誤りがあったので修正します。
インポートウィザードとは違いデータローダーはブランクではエラーが出るようです。
ブランクであった箇所を修正しリトライしてみます。
データの読み込みができました。
参照関係項目を定義
参照関係の項目を扱う場合はIdのみならず××_r.Nameのように別の項目とマッピングすることが可能です。今回は参照関係項目を用意していないので何も設定せず次に進みます。
Auto-Match Fields to Columnsをクリック
Auto-Match Fields to Columnsをクリックすることで自動でデータローダーが項目同士をマッピングをしてくれます。ただし、項目の表記が異なる場合は自動マッピングができないので手動で対応します。
手動でマッピングすることで全ての項目が埋まりました。
マッピング確認
最終的にマッピング対象項目が問題がないか確認します。
ファイルの格納先を選択
SuccessファイルとErrorファイルの格納先を選択し実行します。
問題なくImportできました。
2.動作確認
Successファイルの確認
問題なくImportできています。
環境確認
Salesforce環境を見てもImportできていることが確認できました。
4. まとめ
いかがでしたでしょうか。
Salesforceのデータローダーは、単なるデータインポート・エクスポートツールにとどまらず、大量データの効率的な管理と業務プロセスの最適化を可能にする強力なパートナーです。直感的な操作性と高度な機能により、技術的な専門知識が限られていても容易に活用でき、日々の業務に新たな価値をもたらします。
特に、最大500万件のデータを高速に処理できる能力や、コマンドラインインターフェースを利用した自動化機能は、組織の成長や変化に俊敏に対応するための鍵となります。反復的なデータ処理作業の効率化だけでなく、データの正確性と一貫性を維持することで、組織全体の生産性向上に大きく貢献します。
競争が激化するビジネス環境でリードを保つためには、このような先進的なツールをどのように活用し適応させるかが重要です。Salesforceデータローダーを最大限に活用し、データ管理と業務プロセスの新たな可能性を一緒に切り開いていきましょう。
5. お問い合わせ
現在Salesforceを効果的に活用できていない企業様や、これからSalesforceの導入を検討している企業様で、設定や運用、保守に関するサポートが必要な場合は、ぜひお気軽にご相談くださいませ!