設問
Northern Trail Outfitters 社は、2 つの Salesforce 組織の統合を最終段階に進めていますが、廃止する組織は複数の公開ウェブサイトフォームに接続されているため、リード管理のためにしばらくの間、利用可能な状態にしておく必要があります。営業部門は、新しい Salesforce インスタンスで 30 分以内に新しいリードを利用できるようにすることを要求しています。
開発工数が最も少ない 2 つのアプローチはどれですか(2 つ選択してください)。
選択肢
A. ソース組織で名前付き認証情報を設定します。
B. 複合 REST API を使用して、1 回の呼び出しで複数のリード情報を集約します。
C. プロセス ビルダーで Tooling API を使用して、リード情報をリアルタイムで挿入します。
D. Salesforce REST API を呼び出して、リード情報をターゲット システムに挿入します。
解答
A. ソース組織で名前付き認証情報を設定します。
D. Salesforce REST API を呼び出して、リード情報をターゲット システムに挿入します。
解説
A. ソース組織で名前付き認証情報を設定します。
正解です。
ソース組織(リードが作成される側)からターゲット組織(新しいSalesforceインスタンス)へREST APIコールアウトを行う際、名前付き認証情報を設定することで、エンドポイントのURLと認証パラメータをSalesforceが自動的に処理します。これにより、Apexコード内で認証情報をハードコードしたり、複雑なOAuthフローを管理したりする手間が省け、開発工数を大幅に削減できます。これは、DのREST API呼び出しと組み合わせて利用されることで、より効率的な統合が実現します。
B. 複合 REST API を使用して、1 回の呼び出しで複数のリード情報を集約します。
不正解です。
複合 REST APIは、複数のAPIリクエストをまとめて実行することで、APIコール数を削減し、パフォーマンスを向上させるために利用されます。しかし、「開発工数が最も少ない」という観点から見ると、個々のリードが作成されるたびに即座に転送するシナリオにおいて、複数のリードを一定時間集約してから送信するロジックを実装することは、単純な単一レコードのAPIコールよりも複雑になり、開発工数が増える可能性があります。また、30分以内という要件に対して、必ずしも集約が最適とは限りません。
C. プロセス ビルダーで Tooling API を使用して、リード情報をリアルタイムで挿入します。
不正解です。
Tooling APIは、主にSalesforceのメタデータ(カスタムオブジェクト定義、Apexクラスなど)の操作に使用されるAPIであり、リードのようなSObjectレコードの作成や更新には設計されていません。レコードデータを操作するためには、REST APIやSOAP APIなどのデータAPIを利用するのが適切です。また、Process BuilderからTooling APIを直接呼び出すのは一般的ではありません。
D. Salesforce REST API を呼び出して、リード情報をターゲット システムに挿入します。
正解です。
ソース組織で新しいリードが作成された際に、Process BuilderやFlowといったローコード自動化ツールを使用してトリガーを設定し、ターゲット組織のSalesforce REST APIを呼び出してリード情報を挿入するアプローチは、開発工数が非常に少なく、「30分以内」というリアルタイムに近い要件を満たすことが可能です。REST APIはレコードの作成、読み取り、更新、削除といったリアルタイム操作に最適化されています。
第12問
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