ノーコード・ローコード開発の普及に伴い、200万人以上が支持するノーコード・ローコードツール「Bubble」が注目を集めています。
まずBubbleとはそもそもどういうツールで、どのようなメリット・デメリットがあるのか解説し、その後、今後のBubbleの需要について詳しく解説します。
この記事を読むことで、Bubbleを使ったアプリ開発が初心者にとって非常に良い選択であることがわかります。
アプリ開発の第一歩を、Bubbleを使って踏み出しましょう。
Bubbleとは
Bubbleを簡潔に説明すると、以下のようになります。
ソースコードを記述せずにWebアプリケーション開発ができるノーコードプラットフォーム
Bubbleは、2012年創業のBubble Group, inc.により開発されたノーコードツールです。
このツールは、コーディングが不要で、直感的なドラッグ&ドロップ操作でアプリ開発が可能です。
その使いやすさから、世界中で多くの支持を集めており、ノーコードツールの中でトップクラスの200万人を超える利用者数を獲得しています。
一方で、コーディングが不要であることから、簡単なアプリ開発しかできないと誤解されやすいですが、実際にはデザイン、ワークフロー、データベース、スタイルなどの要素が高い自由度を持ち、各要素を柔軟に組み合わせることで、複雑なアプリ開発も可能にしています。
Bubbleの需要
今後のノーコード・ローコード市場は、技術の進歩と共に急速に成長することが予想されており、右肩上がりの市場拡大が見込まれます。
(※詳しくはこちらの記事を参照ください。)
特に日本では、エンジニアの人材不足が深刻化していることから、ノーコード・ローコードツールへの需要がさらに高まることが予測されています。
(詳しくはこちらの記事を参照ください。)
実際に、クラウドワークスやその他のフリーランスマーケットプレイスでは、Bubbleを利用してサービスを開発してほしいという依頼が確認できます。
このような状況は、ノーコード・ローコードツールを使いこなせるスキルが求められるようになり、開発者にとっては新たなビジネスチャンスが生まれることを意味します。
Bubbleのメリットとは?
世界的に利用者が増えている理由でもありますが、Bubbleのメリットは低コストで複雑な開発ができること、学習コストが抑えられることが挙げられます。
それぞれの点について、解説します。
◉ 手頃な価格で利用できる
Bubbleの使い方を学ぶだけであれば、無料プランで十分です。
ただし、それでは本格的なアプリ開発が難しいため、有料プランの検討が必要です。
Bubbleの有料プランの価格は、社内のエンジニアチームを雇うことと比較をすると、個人開発者やスタートアップ向けにもリーズナブルな価格で提供されています。
そのため、気軽にアプリ開発を始めることができ、初期投資を抑えられるというメリットがあります。
(※詳細の費用についてはこちらを参照ください。)
◉ 複雑なアプリ開発が可能
Bubbleは、理論上、コードで対応できることは何でもできます。
独自の論理式やワークフローを連鎖させ、そこに独自のビジュアルデザインやその他機能を組み合わせると、複雑なアプリケーション開発を実現させられます。
加えて、外部APIとの連携も可能で、Zoom, LinkedIn, LINE, Googleなどの有名なサービスとの統合が容易に行えます。
さらに、4500個以上のプラグインが利用可能であり、これらのプラグインを駆使することで、独自の機能やサービスを迅速に実装することができます。
◉ 学習環境が整っている
BubbleのHow To Buildシリーズは、あらゆる種類のアプリの作り方を紹介しているため、初心者でも学びやすい環境が提供されています。
また、情報が豊富で大きなコミュニティであるフォーラムが存在しているため、アクティブなコミュニティに質問を投げたり、答えを見つけだすことができます。
Bubbleのデメリット
Bubbleのデメリットは日本語対応されていないこと、習得難易度は低くない、パフォーマンスの制約が挙げられます。
それぞれの点について、解説します。
◉ 日本語対応されていない
現在、Bubbleは日本語に対応しておらず、操作画面やサポートがすべて英語表記となっています。
英語に慣れていない初心者にとっては、Bubbleの基本操作を習得するための時間が余計にかかることになります。
英語の壁が立ちはだかることで、アプリ開発の学習に集中できないと感じるユーザーも少なくありません。
(※Google翻訳やDeepl翻訳を利用することで、完全ではありませんが、日本語表記に変換することが可能です。)
◉ 習得難易度は低くない
ノーコードツールであるBubbleは、コーディングスキルが必要ないとはいえ、習得のためには一定の努力が必要です。
初めて使用する際には、操作方法や設定の仕方に戸惑うことがしばしばあります。
さらに、アプリケーションの機能やデザインを最大限に活用するためには、ユーザーは根気強く継続的な学習と実践が必要となります。
◉ パフォーマンスの制約
Bubbleはノーコードツールであるため、時としてパフォーマンス面での制約が発生することがあります。
実際に、カスタムコードを使用した開発と比較すると、ある程度のパフォーマンスの制約が認められることがあります。
この点は、特に高度な機能の実装や、最適化が重要な要素となるプロジェクトにおいて、限界があることを意味します。
ただし、例えばプログラミング言語をBubbleに組み込むことで、高度な機能の実装は可能です。
Bubbleで実際に構築されたサービスとは?
下記がBubbleにて、実際に構築されたサービスです。
以下に、3つサービスを事例として記載します。
◉ ソーシャルネットワーク
NotRealTwitte:ツイッターの模倣サービス
◉ 内部管理ツール
Think Confluent:雇用主と監督者が従業員を効率的に管理するサービス
◉ 予約アプリ
OceanAir Travel:ドバイ事業者による観光向け予約サービス
(※その他にも知りたい方はこちらの記事を参照ください。)
まとめ
本記事では、ノーコード・ローコードツール「Bubble」のメリット・デメリットや今後の需要を把握できたかと思います。
この記事を通じて、Bubbleを使ったアプリ開発が初心者にも手軽であり、また効果的であることが伝わっていれば幸いです。
アプリ開発の第一歩として、技術的なハードルを低く抑えたBubbleを利用することで、独自のアイデアや革新的な取り組みにチャレンジしやすくなります。
今後もBubbleの成長や進化に目を向け、自身のスキルアップに繋げていきましょう。